千葉シーサイドバス路線廃止へ|花島公園線・長作町線のこれからと千葉市の交通政策

千葉シーサイドバスの路線廃止と交通政策について

花見川区の地域交通に関わる大きな動きがありましたので、住民説明会の内容とあわせてご報告します。

廃止届が提出された3路線

千葉シーサイドバスが運行する3路線について、10月1日付けでの廃止届が関東運輸局に提出されました。対象は次の3路線です。

  • 「八千代台線」(八千代台駅~幕張駅)
  • 「幕張駅南口線」(幕張駅~海浜幕張駅)
  • 「花島公園線・長作町線」(花島公園~長作町~幕張駅~海浜幕張駅)

この中でも「花島公園線・長作町線」は、鉄道駅まで歩いて行くことが難しい地域を運行しており、長年にわたり地域の足として1日平均1,000人以上にご利用いただいてきた、通勤・通学に欠かせない路線です。

住民説明会に、あわせて約500人

7月2日(木)には花島コミュニティセンターで、7月11日(土)には長作小学校体育館で「路線廃止に係る住民説明会」が開かれ、花島会場には約100人、長作会場には約400人の方が来場されました。地域の皆さまの関心と切実さの表れだと受け止めています。

廃止の一番の理由は「運転手不足」

説明会でバス事業者から示された廃止の一番の理由は、「運転手不足」です。以前から全国のバス業界共通の課題でしたが、令和6年度から運転手の時間外労働の上限規制が強化され(いわゆる「2024年問題」)、運転手お一人おひとりの働き方を守るために必要なルールである一方、担い手不足に拍車がかかりました。事業者としても再雇用などによる人材確保に努めてきたものの、厳しい状況が続いているとのことです。

つまりこの問題は、特定の会社の問題ではなく、バスを支える運転手さんの労働環境をどう守り、担い手をどう確保するかという、地域交通全体の構造的な課題なのです。

花見川団地付近を走行する千葉シーサイドバス

「花島公園線・長作町線」は来年3月末まで運行延長に

千葉市の交通政策課は、代替交通の検討などに準備期間が必要なことから、少しでも長く路線を続けてもらえるよう事業者に働きかけを行ってきました。その結果、「花島公園線・長作町線」については、大幅な減便を伴うものの、来年3月31日まで運行期間が延長されることになりました。市は今後もバス事業者と意見交換・協議を行いながら、路線を続ける方策を模索していくとしています。

説明会では住民の方から、厳しいご意見とともに建設的なご提案もありました。「長作小学校の信号で左折する現在のルートを、先の交差点で大通りの長作郵便局前を通るルートに変えれば、運転手さんの負担になっている狭い道を通らずに済む。あわせて中型バスから大型バスに切り替えれば、一度に多くの人を運べて便数を減らせるので、運転手不足の解消にもつながるのでは」という内容です。運転手さんの負担軽減と利便性を両立させる視点であり、こうした地域の知恵こそ大切にすべきと感じました。

地域公共交通の可能性を広げるために

私としても、路線の継続が一番と考えています。そのうえで、花島公園~長作町間や長作小学校~長作入口をつなぐ交通手段も含めて、デマンド交通(予約型の乗合交通)、ライドシェア、NPOや地域住民とタクシー事業者の協働など、あらゆる選択肢を交通政策課や関係部署と意見交換・協議しながら、地域公共交通の可能性を広げてまいります。

バス運行ルートを調査し労働環境の改善へ(京成バス労組分会長と)

私は以前から議会で、運転免許を返納した後の移動支援について取り上げてきました。免許返納を進めるのであれば、返納後も安心して暮らせる移動手段の確保が欠かせない、という問題意識です。
今回の路線廃止の問題は、まさにその移動手段をどう守るかという課題そのものです。運転手さんの労働環境の改善と、地域の足の確保。この両方を見据えて取り組んでまいりますので、今後も皆さまからのご意見・ご要望をお寄せいただければ幸いです。

目次