千葉市の人口は99万4,970人|令和7年国勢調査の速報値を解説

千葉市の人口が99万4,970人に|令和7年国勢調査の速報値から

令和7年10月に実施された「令和7年国勢調査」の集計結果(速報値)がまとまり、先日公表されました。国勢調査は5年に一度、日本に住むすべての人を対象に行われる国の最も基本的な統計調査です。なお、確定値は令和8年9月に総務省から公表される予定で、速報値と一致しない場合があります。

千葉市の人口は2.1%増、「100万都市」まであと一歩

結果の概要としては、千葉市の人口は99万4,970人となり、前回調査(令和2年)より2万19人(2.1%)増加しました。大都市の目安とされる「100万都市」まで、あと一歩というところです。世帯数は47万7,424世帯で、前回より2万9,442世帯増えています。

千葉県全体では、人口が第1回調査(大正9年)以来初めての減少となる中、千葉市の増加数(2万19人)は県内市町村で最多でした。国勢調査の結果をもとにした最新の推計人口はすでに99万8,000人を超えており、100万人の大台が目前に迫っています。

千葉市の人口の長期推移グラフ(国勢調査・大正9年から令和7年速報値まで)

人口が増えている背景には、出生数から死亡数を引いた「自然増減」はマイナスが続く一方で、転入者が転出者を上回る「社会増減」のプラスがそれを上回っている、という構図があります。令和7年中の千葉市は、自然動態が5,948人の減少だったのに対し、社会動態は8,657人の増加でした。

千葉市の自然増減と社会増減の推移グラフ(転入超過が自然減を上回り人口増加が継続)】
千葉市の自然増減と社会増減の推移グラフ(転入超過が自然減を上回り人口増加が継続)

なぜ千葉市の人口は増えているのか

令和7年も千葉市はすべての世代で転入超過(転入が転出を上回る状態)となり、その規模は全国の市町村で8位でした。転入超過の半数以上は29歳以下の若年層で、子育て世代である30代・40代も全体の4分の1を占めています。若い世代・子育て世代に「選ばれるまち」になっていることが、人口増の原動力です。

市はその要因として、次のような点が重なった結果と分析しています。

  • 妊娠前から子育て期までの切れ目のない子育て支援
  • 企業立地などによる雇用の場の確保・創出(職住近接)
  • 都市機能の中に緑と水辺が感じられる住環境づくり
  • 東京の住宅価格高騰を受けた、住宅ニーズの千葉市への流入
  • 中央区・美浜区を中心とするマンション供給

また、全国的に少子化が進む中、令和7年の千葉市は出生数が増加に転じたという明るい動きもありました。

行政区別では花見川区が2番目に多く、人口増加

行政区別の人口は次のとおりです。

  • 中央区:22万6,620人(最多)
  • 花見川区:17万7,681人
  • 稲毛区:16万643人
  • 美浜区:15万6,333人
  • 若葉区:14万5,445人
  • 緑区:12万8,248人

今回の調査では、中央区・花見川区・稲毛区・美浜区の4区で人口が増加し、若葉区・緑区の2区で減少しています。私たちの花見川区は、中央区に次いで市内で2番目に人口の多い区であり、今回の調査でも増加した区のひとつです。

千葉市の行政区別人口グラフ(令和7年国勢調査速報値・花見川区は17万7,681人で2番目)

花見川区を深掘り|「減少」から「増加」への転換点

私たちの花見川区にとって、今回の結果は大きな意味を持っています。前回の令和2年国勢調査では前回比1,872人の減少でしたが、今回は増加に転じました。年ごとの動きを見ても、令和6年中は290人の減少だったものが、令和7年中は310人の増加となっており、花見川区はちょうど「減少から増加への転換点」にあります。

増加の中身を見ると、出生924人に対し死亡2,199人と自然動態は1,275人の減少である一方、社会動態が1,585人の増加となり、転入超過が自然減を上回りました。注目すべきはその内訳です。市内の他の区との移動はほぼ均衡しているのに対し、県外との転出入が約1,200人、県内他市との転出入が約500人のプラスとなっており、東京方面をはじめとする市外からの転入が区の人口を押し上げています。県外からの転入超過は10年前には200人に満たない規模でしたが、近年は1,000人を超える規模へと大きく拡大しました。

背景には、東京の住宅価格高騰を受けて、都心へ通いやすい総武線沿線(幕張・幕張本郷・新検見川など)が住まいの受け皿として注目されていることがあります。幕張駅周辺などでは新しい住宅の供給も続いており、隣接エリアの大規模開発も含め、駅周辺の利便性は今後さらに高まる見込みです。

一方で課題もあります。花見川区の高齢化率は27.4%と市平均(26.2%)を上回っており、死亡数が出生数の2倍を超える自然減の構造は当面続きます。また、若い世代の転入は総武線の駅周辺に集中しがちで、駅から離れた地域では高齢化や移動手段の確保といった課題が先に進む、いわば「区内での格差」も見過ごせません。
「若い世代の転入という追い風を活かしながら、高齢化が進む地域の暮らしをしっかり支えていく。」その両方に取り組んでいくことが、花見川区選出の議員としての私の役割だと考えています。

参考リンク